高性能林業機械メンテナンス研修会・高性能林業新機械導入研修会を開催

◆はじめに

高性能林業機械の導入は、労働生産性の向上、生産コストの低減、労働災害の低減など労働環境の改善に大きく貢献します。 当協会では、10月28日に村山総合支庁森林整備課との共催で高性能林業機械のメンテナンス研修会を、11月20日には庄内総合支庁森林整備課との共催で新機械導入研修会を開催しました。両研修会は、公益財団法人やまがた森林と緑の推進機構からの支援により実施しました。

◆メンテナンス研修会

研修会は、天童市のレンタルのニッケン山形林業センターにおいて開催し、村山地域の林業事業体や行政関係者等18名の参加がありました。講師はレンタルのニッケンで高性能林業機械の整備に従事している職員が担当し、掘削から伐倒までできる多機能なフェラーバンチャザウルスロボと、県内で一番多く使われているフォワーダのメンテナンスについて学びました。林業事業体では日常の保守点検がおろそかになりやすく、特にレンタルの機械ではその傾向があり、点検不足からより高額の修繕費がかかることがあるとのことで、特にベースマシンの基本的な点検項目について、必ず実施するように説明がありました。また、林業機械に火災が発生しやすく重大事故となることから、木屑のたまりやすい場所について、詳しく説明していただきました。

クローラーの点検箇所について説明

フォワーダについては、フォワーダの要であるクローラーのメンテナンスについて多くの時間が割かれ、履帯の張りやボルトの締め具合について具体的な説明がありました。参加者からは、「とても丁寧な説明でわかりやすかった」「普段なかなか目にすることのない内部構造やメンテナンスポイントを見聞きすることができ、勉強になりました」などの感想がありました。

◆新機械導入研修会

 庄内海岸林の今年の松くい虫被害は、夏の高温少雨の影響で、過去最大だった昨年を上回る見通しです。    

被害の拡大防止には、枯損木の伐倒駆除が必須ですが、被害が多すぎて処理が追いつかない状況となっています。被害木の処理に高性能林業機械が活用できれば、効率的に伐採処理ができますが、曲がりの多いクロマツは、通常のハーベスタでは効率よく伐採処理ができません。今回、ハ曲がり材も効率的に伐倒処理できるハーベスターヘッド・ウッディを使用した研修会を、温海町森林組合の協力をいただき、酒田市宮海の海岸林で開催しました。研修会には、庄内地域の林業事業体や行政関係者等32名の参加がありました。会場となったクロマツ林は、殆どのクロマツが枯れており、被害の大きさを実感しました。

ウッディのヘッド構造を説明 

 ウッディはオーストリアのコンラート社製のハーベスタヘッドで、その特徴は、送材・造材機能にあります。独特なくびれ形状をしたフィードローラーを左右別々に動かすことにより、曲がり材や広葉樹の送材を可能にしています。

 ウッディのヘッド構造を説明後、実際にクロマツ枯損木の伐倒処理を見せていただきました。幹の曲がったクロマツ材を次々に伐倒・玉切り・集積する速さに驚きの声があがっていました。参加者からは「枯れたマツの処理に使用出来ることがわかった」「オペレーションを見ることで、処理スピードがわかり良かった」などの感想がありました。

〔山形県森林協会〕