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バリューチェーン化が創造する成長産業化

林業機械・保有からレンタルの時代へ

◆はじめに
国内では生産性向上、労働災害撲滅、重労働軽減を目的に高性能林業機械導入を強化しており、林野庁調査によると平成二十八年度実績で国内には八千二百二台保有するまで成長しております。機械化施業が進むことで、様々な課題解決に繋がっているが、一方で機械を保有することで新たな課題が生まれ始めていると感じております。我が社は昭和四十二年に創業しており、昨年五十年を迎えた、建設機械を中心としたレンタル会社ですが、十一年前から林業機械レンタルを開始しており、現在は国内に林業機械レンタル機が五百台を保有するまで林業に入り込んでおります。
◆始業前点検の重要性
林業機械を取扱う上で注力しているのが、機械のメンテナンスです。当然ながらお客様に安心・安全な商品を提供することが最優先ですが、長く、良いコンディションで極力コストを掛けずに機械を持ち続けるためにはメンテナンスが重要であると考えております。
先日、「最上・金山林業成長産業化人材育成塾」からお声を掛けて頂き、高性能林業機械始業前点検教育を実施させて頂きました林業機械レンタルを展開している中で感じているのが、お客様が保有されている林業機械の修理コストが高額であり、採算性を悪化させていることです。作業環境、オペレーターの熟練度などの問題はありますが、「始業前点検」を疎かにしていることが最大の要因であると感じております。機械は壊れてから修理するのが一番コスト高になり、回避するためには予防整備が重要であることを創業五十年の歴史で裏付けを持っております。林業界は機械化が始まったばかりであり、機械に関する法整備が整っていないことも点検を疎かにする要因です。例えば、建設業で使われている建設機械は、始業前点検、月次点検、年次点検が義務化されており、点検と同時に記録簿を作成して、事業主は書類を保管することが義務化されております。一方で林業機械は始業前点検だけが義務化されており、月次点検、年次点検は「努力義務」の段階ですので、実施率が向上出来ておりません。

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◆保有からレンタル化の時代へ
現在は様々な産業でレンタル化が進んでおりますが、レンタルと言う言葉が浸透し始めたのは昭和五十年代あたりでしょうか。産業機械のレンタル化も建設業を中心に一気に浸透しました。「レンタルとは?」を一言で表すと「必要な時に」「必要な物を」「必要な数だけ」調達出来るということです。裏返せば「いらない時に」「いらない物を」「いらない数だけ」返却出来るのも特徴です。我が社は創業以来、様々な産業の成長のお手伝いをレンタルビジネスで行なって参りました。建設、鉄道、プラント、造船などです。これらの産業も保有志向が強くありましたが、レンタル機能の便利さ、安全性から浸透していきました。「借りるより買ったほうが安い」という話しを耳にしますが、それであれば、レンタル業界は伸長しませんでしたので、結果としてコスト減に繋がるとも考えております。
◆おわりに
「命より大切なものは無し」と言われる通り、全てに於いて安全が最優先であることは言うまでもありませんが、未点検による使用、定格荷重以上の積載、能力を超えた施業などをして生産性を向上させても目指すべき姿にはなりません。
我が社としては、レンタルを通して「安心・安全」な商品提供を行うと共に機械化による生産性向上のお手伝いをさせて頂き、山形県の林業発展に微力ながら寄与させて頂きたいと考えております。
[(株)レンタルのニッケン]