高性能林業機械の新鋭機体験研修会

高性能林業機械の新鋭機体験研修会を開催

山形県内でも高性能林業機械の導入が年々増加しています。高性能林業機械の導入は、労働生産性の向上、生産コストの低減、労働環境の改善に大きく貢献しています。

令和元年度における県内での高性能林業機械の保有台数は191台であり、最も多く保有されているのはフォワーダ(積載式集材車両)、次に多いのがハーベスタ(伐倒造材機)となっています。

当協会では、11月2日に森林研究研修センター及び庄内総合支庁森林整備課との共催で、鶴岡市槙代地区において、ハーベスタは温海町森林組合、フォワーダは金山町森林組合からの協力を得ながら、新鋭機を体験する研修会を開催しました。

研修会は、午前の部と午後の部の2回開催し、林業事業体や行政関係者等45名の参加がありました。近年は木材需要が増大するとともに、さらに広葉樹の活用が求められております。研修会で使用したハーベスタは、針葉樹はもとより広葉樹や曲がり材にも対応できる機種であり、参加者は新鋭機の高い性能に感心しながら、今後の可能性に大きな期待を寄せていました。今回は研修会で使用した2機種について紹介します。

◆多機能型ハーベスタ

林業機械化の先進国オーストリアのコンラート社製ハーベスタヘッド

「ウッディ」です。

従来型のハーベスタはヨーロッパの平坦な地形での伐倒から造材までの作業を前提に開発・設計されてきましたが、「ウッディ」は日本と同様に急峻な山岳地帯の多いオーストリアで独自の進化を遂げたハーベスタヘッドです。特殊な機能が多く盛り込まれ、従来のハーベスタ作業では困難とされてきた作業への対応もスムーズにこなし効率化を実現しています。

他のハーベスタにはない「ウッディ」の特徴は、送材・造材機能にあります。独特なくびれ形状をしたフィードローラーを左右別々に動かすことにより、曲がり材の多い広葉樹や表面に凸凹の多い材の送材を可能にしています。造材についても、メインソーの反対側にもう一つソーが搭載されており、持ち替えをせずに小径部分の切り落としや二股の処理等を行うなど、作業の効率化の妨げとなる工程をスムーズにこなします。また、3本のフォーク形状のグラップルは両刃となっており、枝打ちナイフとしても働き、フィードローラーと同様に別働シリンダーにより、あらゆる形状変化に対応しています。さらに、フィードローラーユニットのチルドアップにより、グラップル構造が独立して使用でき、はい積みから積み込みまで一連の作業を一台でこなすことができます。

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◆次世代型フォワーダ

フィンランドのヤクラック社のフォワーダにエストニアのパルムス社のグラップルを装備した次世代型フォワーダです。幅の広いゴム製クローラーを装備しているため、土壌を損傷することなく林地内を動き回ることができます。また、車体が軽量であり、軟弱な地盤や雪上でも自由に移動できます。さらに、従来のフォワーダは、走行作業と積込作業を別の運転台で行うため、頻繁に乗降が必要ですが、このフォワーダは運転席が回転式であり、運転席で容易に走行や積み込みができるようになっています。

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