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山形の森林で働こう!!

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県土面積の約7割を森林が占める、森林県・山形。森林は、適切な維持・管理を通じて、水源かん養、県土保全などの公益的機能を高度に発揮し、県民生活を安心・安全・潤いをもたらしています。 また、森林から生産される木材は、人にやさしい自然の素材であり、その利用は地球温暖化の防止にも貢献し、さらに、繰り返し生産することが可能です。 今、山形県では、森林を健全に管理しながら、森林資源を積極的に活用して産業振興や雇用創出を図り、地域全体の活性化に繋げていく「やまがた森林(モリ)ノミクス」 の取り組みを、オール山形で進めています。 この取り組みの最前線を担う林業。今、林業がおもしろくなってきました。

 

 

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「伐採」という言葉からどのようなことを想像しますか?
「森林破壊」というように、あまり良い印象を持たないという方もいるのではないでしょうか?一般的に言われる「森林破壊」は、本来の自然の回復力を圧倒的に超えた木を切り倒してしまうことを意味しています。本来、伐採を行うことは健全な森林を育てるために必要な作業なのです。適切な伐採を行い、木材をもっと使うことの意義について、一例をご紹介します。

 

●地球温暖化防止に貢献

地球温暖化は、地中から掘り出した石油などの化石燃料を燃やすときに出る 二酸化炭素が増えることが原因といわれています。 木は、二酸化炭素を吸収し成長するので、伐った木を住宅や家具等に使え ば炭素を貯え続け、大気中の二酸化炭素を減らすことができます。 木を燃やすと二酸化酸素が出ますが、木を育てれば再び二酸化炭素を吸収 します。木材は繰り返し生産することができる、未来につながる資源です

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●森林が元気になる

人工林では、植えた木を間引きして密度を調整する「間伐(かんばつ)」などの手入れを行う必要があります。しかし、手入れをしないと林の中に太陽の光が差し込まず下草が生えないなどにより土壌が失われたり、土砂くずれの原因になります。 森林が更新されずに高齢の木々ばかりになると、二酸化炭素の吸収量が低下するなど、森林の持つ多面的機能の低下につながります。「植林」→「育成」→「伐採」、そして「木を利用する」というサイクルを回していくことで森林が元気になります

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●人にやさしい

木材には、周りの湿度に応じて湿気を吸ったり吐いたりする「調湿機能」があります。 また、木の香りにはリフレッシュ効果や鎮静効果、殺ダニ・消臭作用などがあると言われています。木は人にやすらぎを与える、やさしい自然素材です。

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●林業ってどんな仕事

木を育て、山をつくり、収穫する苗木を植え、豊かな森林にするために、下刈、枝打ち、間伐などの手入れを行いながら木を育て、育成した木を伐採して木材を生産します。

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●「林業」が担う役割

林業は木材の生産のみならず、国土の保全や地球温暖化の防止など様々な役割を担っています。人工林の過半が利用期を迎える中で、豊富な森林資源を有効に活用し、循環的な利用を推進することが求められています。

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●森林資源の現状

・山形県の森林面積は約67万haで、県土面積の7割を占めており、全体の47%が民有林、53%が国有林となっています。人工林と天然林の構成(面積比)は、人工林が28%、天然林が66%となっています。樹種別面積では、スギ人工林とブナ天然林がそれぞれ全体の1/4を占めており、特に天然ブナ林は約15万haで日本一の面積を誇っています。

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山形県の森林面積 及び 樹種別面積

 

・森林蓄積量は、年々増加しており、平成27年度末現在の蓄積量は昭和50年からの約40年間で2.3倍になっています。天然林、人工林別の蓄積は、昭和50年と比較すると、天然林は1.5倍の4,733万m3、人工林は4.4倍の5,532万m3になっています。

・人工林面積の構成を5年きざみの齢級単位にみると、10~11齢級(46~55年生)の面積が最も多く、間伐を必要とする4齢級~10齢級(16~50年生)の面積は9万8千haで、人工林の53%を占めています。

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●森林が抱える問題は?

戦後、日本では荒廃した森林の復旧や復興資材としての木材需要に対応するため、林業活動が活発に行われました。しかし、昭和39年の木材輸入全面自由化以降、安価な外材が大量に流通し始めました。その結果、スギ等の価格が下落し、山村の過疎化や高齢化等も相まって、林業生産活動は低迷しました。本県においても森林資源が十分に利用されず、適切な森林整備が行われない箇所もみられるなど、森林資源の循環利用の推進が大きな課題となっています。

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●やまがた森林ノミクスとは

「やまがた森林ノミクス」とは森林の持つ多面的機能との調和を図りながら、豊かな森林資源を「森のエネルギー」、「森の恵み」として利活用し、林業の振興と地域の活性化につなげる取り組みです。山形県では、「やまがた森林ノミクス」を推進するため、平成28年12月に「山形県の豊かな森林資源を活用した地域活性化条例」(通称「やまがた森林ノミクス推進条例」)を制定しました。これまでの「育てる林業」から「使う林業」へと軸足を移し、川上から川下までを一体的に捉えた『緑の循環システム』の構築を目指していきます。

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●こんな取組みを進めているよ

「やまがた森林ノミクス推進条例」では県民の皆さんの参加のもと、「森林及び木材産業の振興」や「森林資源の活用促進」に向け様々な取組みを進めることとしています。取組みの一例を紹介します。

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苗木を背負って山を登り苗木を植え、ノコギリで木を切り、丸太を引いて山をくだる。林業の仕事に対し、人力で多くの労力や時間を要するというイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、林業の仕事は変わりつつます。

新たな技術の導入が進み若い人や女性が活躍する場が広がっています。

 

●高性能林業機械やロボットの導入

現場では、木を切り、集め、丸太にするなどの一連の作業を一つの機械でできる高性能林業機械が活躍しています。また、ドローンの活用や林業用ロボットの開発も進みつつあり、これまできつくて危険な仕事とみられてきた林業の仕事も快適で安全なものになってきています

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ハーベスタ 及び 開発中の林業用アシストスーツ

 

●情報通信技術(ICT)の活用

近年の情報通信技術(ICT)の技術革新に伴い、林業においても、森林情報の把握や林業経営の効率化に情報通信技術(ICT)を活用する取組が進んでいます。

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●森林・林業教育の充実

平成28年4月、山形県立農林大学校に林業経営学科が新設されました。また、林業への就職希望者や就職後のスキルアップを支援する制度も充実してきています。こうした学びの場や制度を利用することで、林業に必要な知識や技術がスムーズに取得できるようになってきました。

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